反AI派が二次創作を容認?【矛盾していますよ】

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  • 「反AI派ってどんな主張をしているの?」
  • 「反AI派はAIによる創作を否定するけど、ファンの二次創作はどう考えてるの?」

こんな疑問をお持ちではないですか?

この記事では、そんな反AI派の主張への疑問を解決します。

具体的には、

  • 反AI派が二次創作を容認するのは矛盾です
  • それなのに反AI派が二次創作を容認する理由

の順番に解説していきます。

たった3分で読めますし、反AI派の考えがより深く理解できるので、ぜひご一読ください!

【前提知識】反AI派、二次創作のそれぞれの意味とは?

そもそも反AI派とは?

反AI派とは、人工知能(AI)の急速な発展と社会への浸透に危機感を感じ、その弊害を危惧する人々の総称です。

そして、AIが人間の仕事を奪ったり、私たちの生活を監視したり、さらには人類を滅ぼす可能性があると考えています。

以下のような例が考えられます。

  • 自動運転車が普及すれば、タクシー運転手やトラック運転手の仕事がなくなる可能性
  • AIによる顔認識技術は、プライバシー侵害につながる恐れ
  • 高度なAIが人類の制御を離れ、独自の行動を始めるというSFのようなシナリオ

つまり、反AI派は、AIがもたらす可能性のある負の側面に注目し、その発展を慎重に考えるべきだと主張しているのです。

二次創作とは?

二次創作とは、既存の作品(小説、漫画、アニメなど)を基に、ファンが新たな作品を作り出すことです。

これは既存の作品の世界観やキャラクターを愛し、それを自分なりに解釈し、表現したいという気持ちから生まれる創作活動です。

例えば、人気のアニメのキャラクターを描いたイラストを描いたり、小説の続きを想像して小説を書いたりすることが挙げられます。また、既存の作品のキャラクター同士を組み合わせた同人誌を作成したり、ゲームのキャラクターを題材にしたコスプレをしたりすることも、二次創作の一種です。

つまり、二次創作は、ファンが作品の世界観を共有し、その楽しみを深めるための創造的な活動と言えるのです。

反AI派と二次創作の関係について

反AI派はAIを脅威と捉え、規制せよと主張する一方で、この二次創作は容認している立場の人が多いです。

一見すると、AIと二次創作は関係なさそうですが、以下で解説するとおり、そこには一貫性が必要ではないか、というのが本記事の立場です。

どういうことか、深堀りしていきます。

反AI派が二次創作を容認するのは矛盾です

反AI派が二次創作を容認するのは、以下の理由から矛盾していると考えられます。

AIが既存のデータを学習して新たな作品を生み出すのと同様に、二次創作は既存の作品を基に新たな解釈や表現を加える行為だからです。

例えば、小説のキャラクターを題材にした漫画や、映画のワンシーンを題材にしたイラストは、どちらも既存の作品を基にファンが創造性を発揮した二次創作と言えるでしょう。

たしかにこれらの作品は、オリジナル作品へのリスペクトに基づいたものです。

しかし、AIが既存のデータを学習して新たな作品を生み出す過程と、ファンが既存の作品を基に新たな作品を生み出す過程は、本質的に似ていると言えるのではないでしょうか。

つまり、AIの創作行為を否定する一方で、人間の二次創作を容認することは、両者の創造性に対する一貫性のない態度と言えるのです。

反AI派が二次創作を容認する理由を探る

反AI派が二次創作を容認する理由は、

  • AIによる創作行為がオリジナル性を損なう
  • 二次創作がオリジナル作品へのリスペクトに基づいている

これらの認識の違いにあると考えられます

AIによる創作行為は、既存のデータの組み合わせに過ぎず、真の創造性とは言えないと考える反AI派にとって、人間の創造性に基づいた二次創作は、オリジナル作品へのリスペクトを示す行為として受け入れられるのです。

例えば、AIが生成した絵画は、既存の絵画のスタイルや特徴を組み合わせたものであり、人間の画家が持つような独創的な視点や感情が表現されているとは言えません。

一方、ファンが描いた二次創作のイラストは、オリジナルキャラクターに対する深い理解や愛情に基づいたものであり、作者の個性が反映された作品であると言えるでしょう。

つまり、反AI派は、AIによる創作行為と人間の創造性に基づいた二次創作を、異なるものとして捉えているために、両者を矛盾なく容認していると言えるのです。

まとめ

ここまでの内容をまとめると・・・

  • 反AI派はAIによる創作はダメ、人間による二次創作はOKという立場(が多い)
  • 反AI派はAIによる創作と、人間による二次創作を異なるものと捉えている。
  • 本記事の立場:AIによる創作も人間による二次創作も同列に扱うべき。

となります。

反AI派はAIによる創作を規制せよと主張していますが、二次創作は、実はすでに著作権法上グレー(ほぼ黒)な行為となっています。

クリエイターの利益を守るという立場からすれば、二次創作は、オリジナルへの権利侵害となっていることが大いにあります。たとえそこに「原作へのリスペクト」があったとしても、です。

反AI派がAI規制を声高に主張すればするほど、二次創作も問題として取り上げられ、影響が出ることは間違いありません。おそらくそのような事態は、反AI派にとっては意図せざる結果でしょう。

これらをふまえて、あなたは、これからのAIとの共存について、どう考えますか?